モノコボラム☆140年目の靴の記念日

◆3月15日は「靴の記念日」です。明治3年のこの日、元佐倉藩士で明治の実業家・西村勝三が日本で初めて西洋式の靴工場を造った日です。

◆それを記念した式典が毎年、東京・神田で行われています。業界を代表する企業や団体のトップが参集して、西村翁の威徳を偲び、斯業の歴史を振り返り先人に感謝し、産業の発展を祈ります。それはそれで意義深い催しです。

◆でも、出来ることなら、靴に携わるもっと多くの人たちが、靴の記念日のことを知り、先人に感謝し、靴に携わることの喜びを共通体験するようなイベントにしたいものです。そんな思いに囚われるのは、開闢から140年を迎えたにも関わらず、先の見えない昨今の業界の低迷ぶりに危機感を強く感じればこそ。

◆産業150年に向けて、まずはルーツの見直しから。愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ、とか。