入居者情報

amenez-moi! (アムネ モア)

Profile

勅使河原 由美子
BAG DESIGN CRAFT SCHOOL NAGOYAにてバッグ制作の基礎を習得。同校在席中にダブルワーカーとして10年の作家活動後、ブランド「AMENEZ-MOI!」を立ち上げる。<浅草ものづくり工房>入居を機にアトリエを開設。現在はイベント出店と卸売を中心に活動中。

この仕事に入ったきっかけ

ずっとファッションや装う楽しみに関心があり、さまざまなファッションアイテムの中でも特にバッグが好きということが、この仕事を選ぶ動機になりました。私だけでなく多くの人が、使いやすさ、デザインなど、なかなか自分のスタイルに合ったバッグに出会うことができずに、クローゼットに「なんとなくしっくりこないバッグ」ばかり増えていっているのではないでしょうか。いくら探しても腑に落ちるバッグが現れないことに、ずっと疑問を持っていました。それならば理想のバッグが現れるのを待つより、手仕事が好きで好奇心が強いことを活かして、自分で作ってみよう。それが、私がバッグ制作と販売を仕事にするきっかけでした。

起業した理由

コロナ禍を経験して、自分のライフステージが変化し、働き方、生き方を見直す機会にもなりました。その中で、本当にやりたいことを全力でやろう、ダブルワークをやめて、自ら作り出したものを制作し、自身で販売をすることを生業にしようと決めました。手仕事の温かみを感じる、風合いのよいバッグを、ファッションだけでなく暮らし方そのものに、ご自身のスタイルを大切にしている方々にお届けしたい。さまざまな素材の開発が進んでいる世の中にあって、本革を使用するということは、人の営みの中で太古から行われてきた究極のSDGs。デザインや使い勝手の良さだけでなく、本革という素材の、いただいた命を最後まで大切に使い切ることの大切さも実感していただける、長く愛用されるバッグをお届けするブランドにしていきたいです。

なぜ今、浅草にいるのですか?

浅草は革製品にかかわる人たちが多く、バッグ以外にも革を扱っている販売店や工房、バッグ制作に必要な道具や素材を扱う専門店が周辺に集まっています。今はいろいろなものがネットで買えますが、実際に手に取って素材に触れることができる機会が多いという点が、浅草を拠点にしていて大変恵まれていると思います。街自体が、新しいクリエーターを受け入れ育てていこうとしてくださっていて、さまざまな学びの場も多いです。革加工業の先輩方が近くにいるため、何かわからないことや相談したいことがあれば、すぐにご教示していただけるありがたさ。この環境を与えてくれた「浅草ものづくり工房」に感謝しています。

死ぬまでに作りたい!あなたの逸品を教えてください

それを手にすると、ワクワクして楽しいという感情を引き起こすもの。強い主張ではないけれど静かに個性を放っているもの。それらが暮らし、人生の一部になれるようなものを作りたいです。