~アルチザンが集い、育つ場所~
- ものづくりの街・産地とともに
元校舎を活用した創業支援施設 -
浅草ものづくり工房は、台東区の地場産業発展の力となる、個人や創業間もない法人を育成支援するため、平成21年12月に開設された創業支援施設です。台東区の地場産業であるファッションやライフスタイル関連の産業をメインに、今後台東区を拠点として事業を展開したい人々を対象に、年一回、入居者を公募しています。
現在9室の工房があり、一回の募集で3組程度の入居者を決定します。入居期間は原則3年以内で、一年ごとに更新審査があります。3年の入居期間中はインキュベーションコンサルティングなどビジネス競争力をつけるための支援や、ものづくりに携わる地元企業団体などと連携や交流を図っていきます。
入居者のみなさんが3年の間に、やりたいことをビジネスとして続けられる力をつけるよう様々な支援を行うのが、浅草ものづくり工房です。期間終了後、台東区内で起業し、活躍している卒業生も多くおります。みなさんも卒業とともに、台東区で地場産業の活性化に一役買う、新しい力になってくれることを期待します。
- 東京都台東~江戸時代から続く、ものづくりの聖~
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台東区には、江戸時代から同じ業種の人たちが集まって住む地域がいくつかあり、それが令和の今にもまだ何カ所か残っています。
そのうちの一つがここ、奥浅草一帯です。もともと浅草には芝居小屋があり、芝居で使う小道具(細工物)、中でも履物を作る職人が集まっていた場所。男伊達といわれた火消しの頭が着る革半纏をはじめ、煙草入れなどの袋物を作る職人も多く住んでいました。明治に入り、洋装が入ってくると同時に靴が必要になり、今まで日本になかった靴を作るために革職人と履物職人が尽力することに。その両方が集まる浅草周辺は、靴づくり、さらにはバッグや帽子などの洋装小物を作る街へと変化していきました。
令和の現在も、浅草ものづくり工房がある奥浅草は、靴を中心とした皮革関連産業が盛んで、問屋やメーカー、各種加工所やパーツ企業などが集積しています。
浅草ものづくり工房は、こうした地元企業とも連携し、入居者の新しい感性と、長年ものづくりに携わってきた企業の経験と知識を結んで、相互に刺激しあい、発展していけるようなプラットフォーム的存在を目指し、将来に繋げていきます。
- 施設概要
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〒111-0023 東京都台東区橋場1-36-2 台東区立産業研修センター内
03-3876-3720(産業研修センター事務室/9時~17時)■ 建物
産業研修センター旧館を改修、RC造 3階建て、延べ床面積932.78㎡
全9室(2階3室、3階6室)31.5㎡=8室、39.2㎡=1室。24時間365日稼動。■ 共有施設
交流サロン(会議・展示用スペース、図書・チラシコーナー)、機械研修室(登録団体使用時は利用不可)、トイレ、給湯室、 駐輪場など*施設への訪問をご希望の方は、CONTACTからお問い合わせください。