本池秀夫 革の世界展

4月16日~23日に新宿髙島屋11階で、世界に知られるレザーアート作家、本池秀夫さんの作品展が開催される。1973年より独学で革を素材にした創作活動をはじめ、老人や子供の何気ない表情を写し取った人形シリーズ、等身大のキリン、ゴリラ、象、馬、犬などの動物シリーズ、そして最近は「広場」をテーマにした作品を生み出し、多くのファンをつかんでいる。今回の展示会では、その初期作品から初公開の最新作が一堂に集められ紹介される。
革でこんな表現が出来るなんて、と驚嘆するような作品ばかり。しかし、本池さんに聞くと、すべてホームセンターで売っているような素材や道具で作ったものばかり。ひたすら根気よく丁寧に、たたき、曲げ、漉き、彩色し、革の持つ潜在的な魅力、表現の可能性を引き出しただけ、とか。「革はもともと動物の皮であり、命あるものです。その革とじっくりと対話して、自分の技術や感性を注ぎ込み、新たな命を生み出すことが私の使命、私の”生”そのものなのです」。活動拠点は山陰・米子。東京ではめったに見られない本池ワールド、必見である。