モノコボラム☆ファッションと夢

◆映画「ファッションが教えてくれること」はアメリカ版『ヴォーグ』の編集長、アナ・ウインターのシビアな仕事ぶりと生き方を描いたドキュメンタリー。パリやミラノのファッションショー、有名デザイナーの取材、モデル撮影風景、ニューヨークの街、セレブが集まるパーティ・・・・・きらびやかな世界が次から次へスクリーンに現れ興味津々、あるいは、ため息を誘う中で、ある編集者がつぶやいた言葉が印象に残りました。◆”ファッションは人々に夢を与えるモノ・・・・・”。その夢とは、幻想とかコマーシャリズムが提供する上辺だけのモノを意味するのではなく、着る人、見る人に喜びや元気を与え、生き方、暮らし方に刺激を与え、平和や愛の大切さを感じさせてくれるモノ、それがファッションの本質だからこそ、大きなエネルギーが注がれる価値がある、と。

◆これって不況、消費不振、価格競争、産業構造の転換等々で、すっかり夢も希望も自信も情熱も無くしてしまったかのような日本の業界が忘れてしまった言葉かも。でも、映画は若い女の子やカップルに支えられて、11月始めからヒットを続けています。